花の街の情報紙「くがはら」 編集長 高橋 房子
2008年6月掲載
地域情報紙「くがはら」は、平成二年に発刊、この四月一日に第七十二号を発行しました。年四回の発行ですから、十八年を経過しているわけです。創刊号を開いてみると当時のわがまち大田久が原地区推進委員会会長三木兼吉氏の「創刊のことば」が掲載されています。「久が原は住宅地で横の連絡がとりにくくなっている。地域の情報交換に何か良い方法を」と考えておられたようです。「くがはら」は久が原地区推進委員会の活動の一環として発刊されたものですが、曲がりなりにも十八年も続いているということは、地域紙として役目を果たしてきたのでしょう。題字の「くがはら」も三木氏の筆によるものです。
私自身はPTAでわずかな編集経験をしただけの素人でしたが、ご縁で編集委員に加わり、いつのまにか最も古参の編集委員になってしまいました。なぜこんなに頑張れたのか振り返ってみるとその理由として心当りが一つあります。久が原の街の美しさ-特に四季の花々の香りと優しさに惹かれてきたのだろうかと今にして思います。創刊号にも「久が原は花の街」という一文を寄稿しておりました。
編集委員会で何回も花に関る提案を発言してきたことを思い出します。第一回の久が原まつり(現ふれあい久が原)、久が原児童館のオープン、特に五十号を記念した「久が原マップ」の作成など情報紙としての思い出に残る仕事はいろいろありますが、これらを通していつも花を見ながら感じてきた郷土愛のようなものが根底にあったと思います。地域の仕事に係る時は地域への愛情と奉仕の気持ちが一番大切な要素ではないかと思います。
初代-先代の編集長、編集委員のお仲間、そして久が原特別出張所は事務局として大変協力していただいています。この「くがはら」に係る方々の努力や善意が花の香りのように、久が原の街に届くことを願っています。
●高橋 房子(たかはし ふさこ)
久が原在住 地域ミニコミ紙「久が原」の編集、地域活動に活躍